「動かない」で止めない。現場の確認作業を“次につながる報告”に変える考え方

現場の仕事は、毎日同じように見えて、実は毎日違う。
設備の状態、作業の順番、人の配置、そして小さなトラブルの積み重なりで、流れは簡単に変わる。

今日は常昼勤務の3人体制で進めた。
限られた人数の中で回すからこそ、一つひとつの確認作業の質が、そのまま現場の前進スピードを左右する。


①「動かない」は“結果”ではなく“スタート地点”

ある操作確認作業をメンバーに任せたところ、報告はこうだった。

「動きませんでした」

報告自体は正しい。
ただ、改善の視点で見ると、ここで止まってしまうと「次の判断」ができない。

現場で本当に助かるのは、こういう形の報告だ。

  • どこまで反応があったか(表示・ランプ・動作音など)
  • 電源は来ているか
  • 操作信号が出ているか
  • どのタイミングで止まっているか(最初から/途中から)
  • “昨日までの状態”との違いは何か

つまり、**「動かない」+「どこまで確認したか」**がセットになると、次の行動が決まる。


②報告の質が上がると、現場は“止まらない”

改善の世界ではよく「情報が揃うと判断が速い」と言われる。
まさにその通りで、現場のトラブル対応は、結局こうなる。

✅ 情報が少ない → 何度も現場に戻る → 人も時間も溶ける
✅ 情報が揃う → 次の手がすぐ打てる → 前に進む

これは本人の能力というより、確認の型(テンプレ)を持っているかどうかの差だと思う。

だから、個人的には「経験が浅いからできない」ではなくて、
“現場確認の型”を渡してあげれば伸びると感じている。


③信頼できる人がいる=現場の安定度が上がる

一方で、別のメンバーは相変わらず真面目で、作業が丁寧だった。
こういう人がいるだけで、現場の安定度は大きく変わる。

改善って、派手なアイデアよりも

  • 当たり前を崩さない
  • 作業を雑にしない
  • 報告の漏れを出さない

この積み重ねのほうが強い。

“安心して任せられる人がいる”ということ自体が、現場の武器だと思う。


④秤量機の違和感は「数値のクセ」を掴むところから始まる

今日もう一つのテーマは、秤量機の表示が増えていく現象の調査だった。

確認すると、

  • 15分おきに約0.2トンずつ増える傾向

という動きが見えた。

ここで大事なのは、異常を見つけた時にすぐ“原因探し”へ飛ばないこと。

まずやるべきは、

✅ どんな増え方をしているか(周期・増加量・時間)
✅ ランダムか、規則性があるか
✅ 何もしていなくても増えるか

こういう“クセ”を掴むだけで、原因の候補が絞れる。


⑤測定で「片側の絶縁不良」が見えた=次の一手が決まった

調査としては

  • 中継盤まわりの確認
  • ケーブルの絶縁測定

を実施した。

結果として、片側ロードセル系統で絶縁不良が判明。

ここで得た学びはシンプルで大きい。

原因が見えると、現場は動き出す。

「よくわからない」状態がいちばん現場を止める。
逆に、原因候補が一つでも見えれば、次の手が打てる。


⑥対策はケーブル交換。ただし“交換して終わり”にしない

対応としてはケーブル交換で進める予定。

ただ改善の視点で考えると、重要なのはここから。

  • 交換後に数値が安定するか
  • 時間経過で再発しないか
  • 配線ルートや固定方法に再発要因がないか

つまり、「直す」より「戻らない」を狙う

保全の価値は、復旧だけじゃなく
“同じトラブルを繰り返さない形にすること”だと思っている。


⑦Google Keepにメモする理由=改善の材料は“現場の一次情報”

この内容はGoogle Keepにメモして残す。
理由は単純で、改善のネタは現場の中にしかないから。

  • 何が起きたか
  • どんな増え方をしたか
  • どこで不良が出たか
  • 任せ方がどうだったか
  • どこで詰まったか

こういう一次情報が残っていれば、

✅ 次に似たトラブルが起きたときの対応が速い
✅ 若手に伝える材料になる
✅ 自分の判断も振り返れる

“改善”って、結局は記録の質で決まる。


まとめ:今日の学び(次に活かすポイント)

今日の現場から得た学びはこの3つ。

  1. 「動かない」で止めず、確認範囲まで報告する
  2. 異常はまず“クセ”を掴んでから原因を絞る
  3. 復旧だけで終わらず、“戻らない状態”まで持っていく

明日以降は、今日見えた原因に対して確実に一手を打っていきたい。


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