はじめに
12月29日、今年の仕事納めの日。 正直に言いましょう。今日は、がっつりと仕事をする気がおきませんでした(笑)。
というのも、他の部署の人たちや事務所のスタッフはすでに休みに入っていて、会社全体がどこか「お休みモード」。しんと静まり返った雰囲気の中で自分たちだけ現場にいると、どうしても気持ちが乗らないものです。
リーダーとして「よしやるぞ!」と気合を入れることもできず、部下には軽めの仕事を指示し、自分は残っていた購買請求書の作成という、地味な事務作業を淡々とこなすことにしました。
1. 現場リーダーを悩ませた「1件の請求書」
しかし、そんな「なんとなく身が入らない状態」が、一つの判断ミスを招いてしまいました。
残っていた請求書の中に、見積りの中に「現在購入できない品目」が含まれている複雑なものがあったのです。
- 「全ての金額が揃ってから、完璧な状態で出すべきか?」
- 「それとも、購入不可のものを省いて、今出せる分だけで出すべきか?」
この「迷い」が命取りでした。結局、判断を先送りにして「今日はもういいや」と出さずに終了。定時で早々に帰宅はしたものの、帰り道で「あの時、欠品分を省いてサッサと出しておくべきだった」という後悔がじわじわと湧いてきました。
2. トヨタ思考で考える「停滞のムダ」
この小さな失敗をトヨタ思考(トヨタ生産方式)で振り返ると、まさに**「停滞のムダ」**を引き起こしていたことに気づきます。
- 情報の停滞は仕事の停滞: 私のところで請求書を止めたことで、本来動くはずだった経理や購買のプロセスを止めてしまいました。
- 「後工程はお客様」: 後工程の担当者が休み明けにスムーズに動けるようにするためには、不完全でも「今わかっている情報」を流しておくべきでした。
「完璧に整えてから」というこだわりが、実はリードタイムを伸ばす原因になる。気持ちが乗らない時ほど、こうした「判断のルール化」が大切だと痛感しました。
3. AIはこの「迷い」を解決できるか?
もし、この事務作業にAIが介在していたらどうだったでしょうか。
- 自動検知と提案: 見積書をスキャンした時点で、AIが「この品目は現在購入不可です。除外して申請書を作成しますか?」と即座に聞いてくれる。
- 判断の標準化: 「過去の事例では、分割申請した方が10%早く納品されています」といったデータを示してくれれば、気持ちが乗らない時でも迷わず「YES」を押すだけで済みます。
リーダーの仕事は、こうした「迷う時間」を減らし、本来の保全業務や改善活動にエネルギーを注ぐこと。AIを事務作業の「意思決定のサポーター」にすることで、もっと現場は楽になるはずです。
結び
仕事納めに感じた、このちょっとした「モヤモヤ」と「反省」。 これもまた、現場をより良くするための「未完成な記録」として、ブログに残しておこうと思います。
来年は、こうした小さな「停滞」をAIで解消する仕組みについても、もっと勉強していきたいですね。 それでは皆様、良いお年を!

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