久しぶりの「金曜5S」、電気室にて。
正直に告白します。「毎週金曜日は5Sの日」と自分で決めておきながら、ここ最近、緊急対応や日々の業務に追われてサボり気味でした。
「これではいけない」と初心に返り、今日は久しぶりに時間を確保。ターゲットは電気室にある**「測温サンプリング装置」の部品棚**です。
一見するとただの部品の山ですが、ここには現場の歴史(と、私たちの苦労)が詰まっていました。今日のブログは、そんな「魔窟」と格闘した、泥臭い3Sの記録です。
部品棚は「歴史の地層」になっていた
このサンプリング装置、実はこれまでに幾度となく改造が繰り返されてきました。より良くするための改造ですが、その代償として部品棚にはカオスが生まれていました。
棚の奥から出てくるのは、
- 現在使われている正規の部品
- いつかの改造で不要になったはずの**「昔の部品」**
- 開発当時に作られたと思われる**「テスト用の試作品」**
これらが混然一体となっています。「あれ、今使ってるコネクタってどっちだっけ?」と一瞬迷うレベル。これが一番怖い。もし夜間のトラブル対応で、焦った若手が「昔の部品」や「テスト品」を間違って取り付けてしまったら……。考えただけで冷や汗が出ます。
さらに、この装置は現場に3台あり、それぞれ微妙に仕様が違ったりします。完成品部品だけでなく、仕掛品、コネクタ類、ケーブル類など種類も膨大。「気付いたら必要な部品がない!」という欠品トラブルが起きるのも納得の状況でした。
迷ったら「現地現物」で確認するしかない
そこで今日は、徹底的な「整理(Seiri)」を行いました。 PC上のリストとにらめっこしても正解は分かりません。現場の装置(実機)まで足を運び、**「今、実際に付いている部品はどれか?」**を一つひとつ現物確認しました。
- 実機を確認し、正しい部品リストを作成する。
- リストにないもの(正体不明品や旧型)は、容赦なく**「不用品置場」**へ移動。
この作業、地味ですがかなり頭を使います。結果として、棚の中はスカスカになりましたが、「ここにあるものは全て使える」という状態に一歩近づきました。 今回は「整理」だけで時間切れ。「整頓(Seiton)」までは行きつきませんでしたが、それでも大きな前進です。
今回の「トヨタ思考」的気づき
【不要なものを捨てる勇気が、ポカヨケになる】
5Sにおける「整理」とは、単に片付けることではなく**「必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること」**です。
今回のように、新旧の部品が混在している状態は、物理的に邪魔なだけでなく**「誤部品使用」というヒューマンエラー(ポカ)を誘発する罠**になります。 「いつか使うかも」と思って取っておいたテスト品が、現場の混乱を招く。だからこそ、勇気を持って「不用品エリア」へ隔離することが、結果として最強の安全対策になるのだと再確認しました。
同じ現場リーダーのあなたへ
「5S活動が進まない」と悩んでいませんか? 私も最近できていませんでした。でも、全部を一気にピカピカにする必要はありません。「今日はこの棚の一段だけ」「まずは要らないものを出すだけ」で十分です。
3S(5S)は一歩進んで二歩下がることの繰り返し。 完璧じゃなくてもいいので、一緒に「コツコツ」を再開してみませんか?


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