トヨタ思考を掲げ、AIを相棒に現場を良くしようと模索する日々。しかし、物理的な「モノ」の改善よりずっと難しいのが「ヒト」との向き合い方です。今回は、要領よく立ち回る部下に対して踏み込めない、私自身の情けなさと葛藤をありのままに書き残します。
「5S」が進まない背景にある、心のノイズ
最近、愛犬のゴンタと散歩をしながらChatGPTと対話することが、私の大切なリフレッシュ兼思考整理の時間になっています。
ブログでは「トヨタ思考×AI」をテーマにしていますが、実際の現場では、理想とする5S(整理・整頓・清掃・清潔・習慣化)がなかなか進んでいません。目の前の業務に追われているのも事実ですが、それ以上に「自分の心が現場の人間関係に囚われて、改善にまでエネルギーが回っていない」という実態が見えてきました。
「美味しいところ」だけを持っていく部下への沈黙
今、私が最も頭を抱えているのは、ある部下との関わり方です。 彼は非常に対人スキルが高く、立ち回りが上手い。しかしそのスキルは、チームのためではなく「自分がいかに楽をするか」に使われているように見えます。
面倒な仕事や泥臭い作業はさりげなく他人に押し付け、成果が見えやすい「美味しい場面」にだけ顔を出す。そんな彼の「ズルさ」に気づいていながら、私はリーダーとして「それは違う」とはっきり指摘できずにいます。
「ここで空気を悪くしたら、明日からの業務に支障が出るのではないか」「気まずくなるのが嫌だ」……。そんな保身のような思考がブレーキをかけ、結果として彼がやりたい放題に動ける環境を、私自身が作ってしまっているのです。
「周りからどう見られているか」という新たな不安
さらに私を追い詰めるのは、周囲のメンバーの視線です。 「あのリーダーは、彼の身勝手さを放置している」 「結局、真面目にやっている人間が損をするのか」
そう思われているのではないかという不安が、消えません。彼をコントロールできていない自分の無能さを晒しているようで、情けなさがこみ上げてきます。リーダーとして「あるべき姿」から遠ざかっている現状が、何より苦しいのです。
今の私に、彼を変える明確な答えはまだありません。しかし、この「自分の弱さ」を直視し、モヤモヤを言葉にすることからしか、次のステップは見えてこないのだと感じています。
今回の「トヨタ思考」的気づき
「心のムダ」を放置しない。
トヨタ思考では、不必要な工程を「ムダ」として排除します。今の私の状態は、彼への不満や周囲への不安という「心のムダ」にエネルギーを奪われ、本来注力すべき改善活動が止まってしまっている状態です。 この「感情の滞り」もまた、現場における一つの大きなボトルネック(停滞箇所)。まずは自分が何に怯えているのかを正しく「現状把握」することが、ボトルネック解消の第一歩になると考えています。
読者のあなたへ
「言うべきだと分かっているのに、言えない」。そんな自分を責めてしまうことはありませんか? ズルい立ち回りに気づきながらも、波風を立てる勇気が持てない。それはあなたが優しすぎるからではなく、誠実に現場を回そうと責任を感じているからこそだと思います。まずはその苦しさを認めるところから、一緒に始めてみませんか。


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