「温度差」をどう埋める?QCサークルの準備から見えた、リーダー永遠の課題

「なんであいつは、あんなに他人事なんだろう?」 そんなふうに、部下との熱量の違いにモヤモヤした経験はありませんか?

今回は、ふと目にした他部署のQCサークル活動の準備風景から感じた、メンバー間の「温度差」というリアルな課題について。 リーダーなら誰もがぶつかる「仕事を自分ごと」にしてもらう難しさと、そこから見えた人づくりのヒントを、自戒を込めて綴ります。

現場の空気は、機械よりも敏感だ

今日は機械のトラブルシューティングではなく、現場に漂う「人間関係の空気」について考えさせられた一日でした。

仕事の合間にふと目に入ったのは、他部署の若手二人組。どうやら近々行われる「QCサークル(小集団活動)」の発表資料作りをしているようでした。しかし、遠目に見ても二人の間にはなんだかギスギスした空気が流れています。

直接の部下ではありませんが、同じ現場にいる者として、その「空気の正体」がなんとなく分かってしまいました。それは、活動に対する**「温度差」**です。

発表者と協力者の「熱量」の違い

事情を少し耳に挟んだところ、発表当日の担当であるA君は「しっかりとした資料を作って完璧にこなしたい」と意気込んでいる。一方で、サポート役のB君はそこまでのこだわりがなく、「とりあえず形になればいい」というスタンスのようです。

A君にとっては、自分が矢面に立つ晴れ舞台ですし、QC活動の成果をしっかりアピールしたい。しかし、B君にとっては「通常の業務の合間にやるタスク」の域を出ていないのかもしれません。

この**「俺はこんなに真剣なのに、なんでお前は他人事なんだ」というA君のイラ立ちと、「そこまでやらなくてもいいじゃないか」**というB君の戸惑い。 この二つの感情がぶつかり合って、険悪なムードを生んでいました。

「自分ごと」にしてもらう難しさ

この光景を見て、私は胸がチクリと痛みました。これは彼らの部署だけの話ではなく、私たち保全チーム、いや、ものづくりの現場すべてに共通する悩みだからです。

リーダーとして私たちは常々、「改善活動を自分ごととして捉えてほしい」「やらされ仕事ではなく、オーナーシップを持ってほしい」と願っています。しかし、役割や立場が違えば、どうしても見える景色や熱量は変わってしまいます。

「温度差を埋める」というのは、単に熱い方に合わせさせることではないのかもしれません。無理に温度を上げさせようとすれば、逆に冷めてしまうこともある。 彼らの様子を見ながら、**「どうすれば、その人なりの『やる理由(燃料)』を見つけてあげられるか」**こそが、私たちリーダーが汗をかくべきポイントなのだと、改めて痛感しました。


今日の「トヨタ思考」的気づき

【モノづくりは人づくり】 トヨタ生産方式の根幹にある言葉ですが、今日はこの言葉の重みを噛み締めました。 優れた改善事例や完璧な資料(モノ)を作る前に、まずチームのベクトルを合わせる(人づくり)。ここを飛ばして成果だけを求めても、結局は歪みが生まれてしまいます。

「温度差」を感じた時こそ、リーダーが間に入り、両者の視点を翻訳して繋いであげること。それが遠回りのようでいて、最強のチームを作る近道なのかもしれません。


同じ現場リーダーのあなたへ

部下との温度差に悩み、孤独を感じることはありませんか? その悩みこそ、あなたが現場を「より良くしたい」と本気で願っている証拠です。 完璧に埋まらなくても大丈夫。まずはその「差」があることを認めることから、また始めていきましょう。

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