現場を引っ張ってくれる、コミュニケーション能力も高い頼もしい中堅社員。 でも、後始末や面倒な図面修正だけは絶対にやらない。
「プライドが高くて、どう指摘していいか分からない…」 皆さんの現場でも、こんな風に部下の扱いに悩むことはありませんか?
今回は、煙たがられるのを恐れていた私が、部下とどう向き合おうとしているのか。 現場リーダーの泥臭いリアルと、明日から試せる「伴走」のヒントをお届けします。
現場は明るくなったけれど…残された「見えない爆弾」
私の受け持つグループに、現場からの依頼を次々とこなす中堅社員のKがいます。 彼は仕事が早く、コミュニケーションも円滑にとれる優秀な存在です。
現場から要望があれば、次々と新しい照明を取り付けてくれます。 作業環境は目に見えて明るくなり、現場からの評判も上々です。
しかし、彼には「調査」や「図面修正」を全くやらないという問題がありました。 もともと面倒な作業を避ける傾向があり、図面の更新を放置してしまうのです。
現場は明るくなっても、図面に記載がないとトラブル時に後任が苦労します。 保全にとって致命的な「見えない爆弾」が、現場に増えていく状態でした。
指摘できないリーダーの弱さと、部下の「隠れた本音」
Kは自分の仕事に自信を持っており、プライドも高いタイプです。 だからこそ、私は彼に「図面を直して」と指摘できずにいました。
煙たがられるのが怖くて、見て見ぬふりをしていた自分の弱さが一番の問題でした。 人間関係を気にして注意できない葛藤、皆さんも経験があるのではないでしょうか。
しかし、彼の行動を観察しているうちに、ある一つの違和感に気づきました。 「彼は面倒なだけではなく、実は図面を読むこと自体が苦手なのでは?」
プライドの裏に隠された、スキルへのコンプレックス。 それに気づいた時、ただ叱るだけでは解決しないと私の意識が変わりました。
「一緒にやろう」から始める、不器用なリーダーシップ
図面修正を避けて通ることは、電気保全として絶対に許されません。 私は正面からぶつかるのではなく、寄り添うアプローチに変えることにしました。
「図面の修正って、正直面倒くさいよね」と、まずは共感から入る作戦です。 相手のプライドを傷つけず、心理的なハードルを下げることから始めます。
そして、「図面を直すところまでが電気の仕事だよ」と本質を伝えます。 突き放すのではなく、出来るようになるまで一緒に図面を見ながら作業するつもりです。
逃げていた自分を反省し、「伴走」しながら彼を育てていく。 それが、今の私にできる現場リーダーとしての泥臭い一歩です。
💡 読者の現場でも使える!今日の「リーダーシップ・人づくり」
- 「面倒だよね」の共感から入る 頭ごなしの否定や命令はNG。まずは相手の「面倒くさい」という感情を肯定し、会話の入り口を作って心理的ハードルを下げましょう。
- 教えるのではなく「一緒にやる」 プライドの裏に苦手意識が隠れている場合、口で指示するだけでは動きません。「一緒に修正をやってみよう」と隣で伴走し、安心感を与えながら成功体験を積ませましょう。
🔧 現場の同志たちへ
一長一短ある部下の指導は、本当に胃が痛くなりますよね。でも、相手の背景を想像し、自分の弱さと向き合った一歩は、必ずチームを強くします。焦らず、一緒に泥臭く前へ進んでいきましょう!

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