「DX」や「ペーパーレス」という言葉。
ニュースで聞くと、まるで魔法のように一瞬で仕事が楽になる気がしませんか?
でも、実際の現場はもっと泥臭くて、地道な手作業の積み重ねから始まります。
現在、私たちの現場では「古い図面の電子化」という大きな壁に挑んでいます。
一朝一夕には終わらない、焦りと工夫が入り交じる未完成な挑戦の記録です。
380件の図面と、黄色いテープの「見える化」
電子化すべき図面のリストは、ざっと380件ありました。
色褪せた古い図面の束を目の前にした時は、正直少しめまいがしました。
もちろん、この作業のためだけに専任の担当者を置く余裕なんてありません。
そこで、交代勤務のメンバーたちに協力を仰ぎました。
それぞれの通常業務の合間、ほんの少しの空き時間を利用してスキャンを進めてもらっています。
混乱を防ぐため、スキャンが終わった図面には黄色いテープを貼るルールにしました。
誰が見ても「これは終わっているな」と一目でわかる、物理的な「見える化」です。
「ただの作業」にしないための工数記録
現場のメンバーに、ただ面倒な作業をお願いするだけでは申し訳が立ちません。
だからこそ、運用にひと工夫を加えました。
Excelのリストに、スキャンをした人の名前、日時、そして作業時間を記録してもらっています。
これは、サボっていないか監視するためのものではありません。
「誰が、どれだけ現場を良くするために頑張ってくれたか」という全体工数を見える化するためです。
集めたデータは、今後のQCサークル発表で彼らの努力を証明する強力な武器になります。
しかし、順調に進み始めた矢先、新たなボトルネックに気づきました。
共通パソコンの壁と、頼れる相棒の存在
スキャンしたPDFを編集・整理するソフトが、現場の共通パソコン1台にしか入っていなかったのです。
作業を進めたくてもパソコンの順番待ちが発生し、非常に効率が悪い状態に陥りました。
現在、このPDF編集作業は、パソコン操作が得意な若手のAさんにお願いしています。
不便な環境にもかかわらず、Aさんは嫌な顔ひとつせず、前向きに取り組んでくれています。
彼のような頼もしい適任者がいてくれるだけで、リーダーとしては本当に救われる思いです。
Aさんの頑張りに応えるためにも、働く環境を整えるのは私の責任です。
現在、AI機能が強化された最新バージョンの編集ソフト導入を急いで検討しています。
泥臭い手作業と、最新のツール。
その両輪を回しながら、私たちの現場は今日も少しずつ前に進んでいます。
💡 今日の「AI実践」的気づき
- DXの正体は地道な作業: デジタル化の基盤を作るのは、結局は現場の人間の手作業である。
- 努力の見える化: 作業時間を記録し工数を可視化することで、メンバーの頑張りを正当に評価するデータ(QC発表の材料など)になる。
- 物理的な識別も大切: デジタル化の過程でも、「黄色いテープ」のようなアナログな目印が現場の混乱を防ぐ。
- ボトルネックの解消: ソフトのライセンス不足など、作業を止める要因には早急に投資(AIツール等)を検討する。
🔧 現場の同志たちへ
新しいことを始めると、必ず「道具が足りない」「時間が合わない」といった壁にぶつかりますよね。でも、そこで知恵を絞り、メンバーと協力して乗り越える過程こそが、一番の「現場改善」だと信じています。今日も安全第一で、一歩ずつ進んでいきましょう!

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